株式会社克技術設計

土木設計、測量、調査、山形、東根、村山

 先日、新聞の掲載コラムに目が止まりました。弊社の地元東根市出身の大学教授の先生のコラムで、時々掲載されていますが、今回の見出しに「内田早苗」と記されていました。その名前は、以前から知っている方のような気がしたものの直ぐには思い出すことが出来ませんでした。コラムの内容を読み進めるに従い、「教育者」、「県青年の家所長」の文字が、過去の思い出を次第に蘇らせるのを感じました。
 私は、今から四十年程前の二十代の頃、地域の同世代の若者たちと公民館や青年センターを拠点に毎晩のように集まり、地域について語り合い、地域に根差す活動として青年団活動に心を燃やす日々を送っていました。その中で、山形県青年の家に宿泊研修をすることがあり、その時にお世話になった青年の家の所長さんでいらしたことが次第に鮮明になり、懐かしさと熱いものが沸々と脳裏を満たして行くのを感じました。
 一見、こわ面で声が大きく豪快で迫力が有り、高い存在の方の様に見うけられました。しかし、子供の目のようなキラキラとした瞳で熱く語られ、その半面、低姿勢で親しげに接して下さり、私たちは大きな胸に包まれたような気がしたものです。そして、私たち若者に、「青春を燃やせ」、「今しか出来ないこの時を大切にしろ」と、背中を押して前に進む勇気を与えてくれたような気がします。
新聞のコラムから、先生が少年時代にお母さんに早く旅立たれ、ご苦労なされた事が記されていました。内田早苗先生の教えは、そのご苦労が指導者として裏付けされる要因であったことが伺えます。
 今、各学校では、能力を高める学校教育と、人としての道徳を教える社会教育との両面を指導することは非常に難しい時代になり、能力を高める教育に重点が置かれて教育の範囲が狭まって来てしまいました。人生において瞬きする程の時間でしたが、あの時代にお会い出来たことに深く感謝を申し上げます。

(家の前の八重桜)