2020年 5月 1日
世界中に広がる新型コロナウイルスの感染は、未だに終息の兆しが見えてきていません。日本の感染者は、間もなく1万5千人に達するものと見られます。政府は、全国に緊急事態宣言を発令し、5月6日までの行動自粛を求めましたが、感染の沈静化がまだ明確に現れず、今月末まで延期される見通しとなっています。これによる経済の落ち込みは、1929年から1932年に生じた世界大恐慌を凌ぐものと言われ、誰もが予測できない状況に不安が募ります。
弊社は、本日で設立26年目を迎えました。沢山の方々に支えられ、ここまで歩んでくる事が出来ました。ある意味、奇跡であったかもしれません。これまでの皆様のご支援ご厚意に深く感謝を申し上げる次第です。
振り返れば、この25年間は、長い様で短い年月であったように感じます。山あり谷ありの人並みの苦労の中、社員一丸となって力を合わせ歩んで来ました。また、支えて下さる皆様へ報いるためにも、技術者としての継続的な技術の研鑽と誠実な対応を心掛けて参りました。
人は、「25年を越えても30年続けることは難しい。」と言われます。25年間の経過に安心して努力を怠ってしまうのかもしれません。私たち技術者は、企業内にとらわれず、次の世代に技術を繋ぐ大切な役割を持っています。一日一日の積み重ねを怠らず、技術の研鑽と若手技術者の育成に努力して行きたいと思います。
昨年の台風による豪雨災害に対して、測量設計の緊急支援対応要請に協力した事で、福島県いわき建設事務所長より「感謝状」を頂戴いたしました。思いがけない謝意に逆に感謝を申し上げます。「ありがとうございました。」
(福島県いわき建設事務所長 諏江勇様より「感謝状」)
2020年 4月 1日
新年度の幕開けは、新型コロナウイルスの感染拡大により、過去の「オイルショック」や「リーマンショック」以上の、これまでにない深刻な状況となっています。特効薬が無く止まらない感染拡大が世界中に広がっています。
新入学生や新入社員にとっては、胸を弾ませて歩もうとする中、各地で式典が自粛や縮小され、寂しい歓迎の年となっています。しかし、これも大切な思い出として、いつまでも心に刻まれるものと思います。「ご入学、ご入社、おめでとうございます。」
3月下旬、さくらんぼ東根温泉のある旅館前の桜が、我さきにと花を開かせていました。この桜は、全体のつぼみの3分の1が10月頃から11月に咲き、残りの3分の2が春先に咲く事から「十月桜」と言われ、1年に2回楽しませてくれる品種だそうです。春の開花は、毎年ソメイヨシノ等の他の桜より早いものの今年はこの時世を励ますかのように特に早く感じられます。
(十月桜)
2020年 3月 1日
今年度も、残すところあと1箇月となりました。高校、大学等の入学試験や各学校の卒業式と慌ただしい1箇月となるはずが、今年は新型コロナウイルス(COVID19)の感染拡大防止のため、全国の小中高校の一斉臨時休校の要請や、集会、コンサート等のイベントの自粛による中止が出される状況となっています。卒業式は、在校生を除いた卒業生だけの静かな「式」となる学校が多く、異例の催しが行われ、卒業生にとっては辛い思い出の年になりそうです。
政府は、ここ1、2週間内の感染拡大を防止しする事により国内の沈静化が図られるとし、集団行動でのクラスター拡散の防止対策を呼びかけています。
日本は、今、インバウンドによる経済効果を高めようと、観光先進国の実現に大きな力を注いでいます。平成30年の訪日外国人旅行者は、3,119万人と3,000万人を突破し、旅行消費額は4兆5,189億円と過去最高となりました。特に中国人旅行者は、34.2%と外国人旅行者の1/3以上を占め、大切な観光客であることを示しています。また、産業においても、自動車を始めとする工業製品や部品、生活用品の製造に対して、中国への依存度が高くなっています。
この新型コロナウイルス感染の広がりにより、観光客の激減、部品や製品の調達困難が日に日に大きくなり、低迷と混乱も拡大しています。
この状況を乗り越えるには、日本国内だけではなく、WHOを中心に中国や各国と連携し、感染防止対策の協議や、医療機関及び人々が日々の生活において感染への注意や予防を行い、感染の沈静化に協力しなければならない緊急で重要な時を迎えています。
先月26日に、厚生労働省は、全身の筋力が低下する難病「脊髄性筋委縮症」の遺伝子治療薬を、国内製造販売することを了承しました。1回の点滴投与で効果は持続すると言われる画期的な治療薬が、間もなく正式承認される運びとなりました。公定価格は高額なものと言われますが、多くの方がこの日を待ち望んでいました。
(また、新しい命が誕生しました。僕の名前は、珠羽「しゅう」です。2月13日に生まれました。)
2020年 2月 1日
今、中国湖北省武漢市を中心に感染拡大している「新型コロナウイルスによる肺炎」が、世界中に広がろうとしています。感染者数は、1月31日現在の中国本土で9782人、死者213人、日本における感染者17人と発表されました。
2002年11月に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)を上回る感染力に、WHOが「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、世界中の国々が出入国や検疫の緊急対応に真剣に取り組み始めました。日本政府も、本日の2月1日に「新型コロナウイルスによる肺炎」を指定感染症とする政令を施行しました。
インバウンドや7月から開催される東京オリンピック、パラリンピック等への影響が懸念されます。早急に特効薬が見つかり、感染が沈静化することを願うばかりです。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、17のゴールと169のターゲットを国際社会全体で達成しようと位置づけ、政府、自治体、企業や団体が取り組み始めています。気象変動や食料問題などの多くの社会問題がまん延する今、解決への糸口としてESG(環境・社会・企業統治)と共に浮上しています。
どんな活動においても、各自が目的意識を持ち、少しでも前進しようとする継続的な行動が大切であり、それが持続可能となるための第一歩となるのでしょう。
(今年度に受注した橋梁定期点検業務で、三十数年前に自分が設計した橋を調査)
2020年 1月 1日
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
積雪の無い新年を迎え、例年と違った景色に何となく心が落ち着かない思いが致します。
地球温暖化傾向は、いろんなところに顕著に現れ始め、世界的に大きな問題となっています。先の京都議定書やパリ協定(COP21)による温室効果ガスの排出量削減目標は、日本においても2030年に向けて(対2013年比26%削減)が困難な事や、大国アメリカがパリ協定を今年11月に正式離脱となる事などから、将来に対して大きな不安が募ります。
地球温暖化は、水面上昇による都市の浸水被害、海面温度上昇による台風の頻発と大型化による災害の増大、植物や動物の生態系に変化を与え維持できず絶滅するものなど、その影響は計り知れないものがあります。
先進国や大国は、自らの現状を十分把握するとともに世界に対する影響の大きさを自覚し、長期展望を見据えて進むべき方向を見極め、先頭に立って修正や抑制行動を実践し、それを世界に示す事が大切なのではないでしょうか。
2020年の東京オリンピックまであと200日に近づきました。私たちは、各選手達が一点を見据え挑むその姿に感動と夢を頂き、そして明日への希望を抱きます。会場には行けませんが、スクリーンの前で大きな声援を送りたいと思います。
今年は、「子」の年、十二支の最初の干支であり新たなスタートの年と言われます。また、ねずみは、子だくさんで子孫繁栄の象徴とも言われます。
皆様にとりまして、未来に向けて思いを膨らませる繁栄の年となり、健康で平和な良い一年でありますようご祈念申し上げます。
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